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富士ゼロックスの新素材、2層MOEフィルムでいろいろ作ってみました! -《後編》

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お昼休憩を挟んで、さらに制作は続きます。
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左は、白地のノートの表紙に転写したもの。既製品のようになりました。右は紙製のノートカバーに。ものすごく馴染みがよくて、もはやどうやって作ったかよくわからない感じ。紙への転写は本当に完璧です。
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これはシルバーの合皮に。左の犬は、転写した後厚紙を乗せてプレスし、少しへこませてみました。右の丸いものは、シルバーが透けてキラキラして綺麗。
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バナナやみかんの皮は、合皮に転写したもの。この日1日を通して、一番MOEフィルムとの相性がよかったのが、ダントツで合皮でした。中央の写真は、金属板にプレスして切り抜いたもの。なんとも言えないチープさが、良い味を出しています。金属は、一度では定着せず、剥離面をはがして再度プレスすると密着するようです。また、金属全般的に、すこしトナーが滲む傾向にありました。kawa
これが本革(タンニン鞣し)にプレスしたところ。革に含まれる水分のせいか、トナーの粒が荒くなるという現象が発生。イラストならごまかせそうだけど写真だと粗さが気になりそうです。温度を少し低めにして二度プレスで、なんとか綺麗に定着できました。革作家の桐越奈緒子さん制作。
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さらにこんな素材も試してみました!しげおかさんが拾ってきた葉っぱです。
ちょっと…、いや、これは完璧失敗!!生の葉っぱから水分がたくさん出ました。
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ここではご紹介しきれないほど、たくさんの試作をしました。

ご参加いただいた、オダギリミホさんコクボマイカさん、桐越奈緒子さん、STUDIO pippi しげおかのぶこさん、山本まゆこさん、ミキサキコさん、ありがとうございました !

転写技術といえば、ファブラボ・ベータ・馬車道ではポリエステルの布にのみ転写できる『昇華プリント』という技術があります。昇華プリントは発色と通気性が良く、洗濯も可能な利点があり、2層MOEフィルムは、薄いpet面で覆われるので耐摩耗性や耐水性に優れているという特徴があります。用途に合わせて昇華プリントとMOEフィルム転写を使い分けることで、制作の幅が広がるものと思います。

まだまだポテンシャルを秘めた、2層MOEフィルム。毎週木曜のオープンラボで実際に制作していただけます。また、導入にあたって、『100枚限定!2層MOEフィルム無料キャンペーン』を実施致します。(改めて告知しますね!)

試してみたい!興味がある、という方は、ぜひメールにてご連絡ください。
メール:bet[@]fablabbashamichi.org

(スタッフ佐藤蕗)

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